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痙攣と感動に震えた初マラソン(さいたま国際マラソン 前編) [ランニング]

久しぶりのブログ更新です~[わーい(嬉しい顔)]

実はmakiwarikunこと私、しばらく体調を崩しておりまして、それはそれで辛くもあった訳ですが、「災い転じて福となす」と言うべきか、あれほど何回も挑戦しながらリバウンドを続けてたダイエットが、決して健康的な痩せ方ではないのですが、なんとあっさり15㎏の減量に成功[手(チョキ)]
なんと、大学卒業時まで体重が減ったのです。

健康のありがたさがしみじみと分かった私は、軽くなった体を活かしつつ、再びリバウンドをして不健康な体(以前の私は完全にメタボ体型で「歩く成人病」状態でした)に戻らないために、今年の3月からランニングを始めることにしました。ランニングなら、用意する道具はシューズくらいですし、いつでも好きな時にやることが出来ます。更に、なによりも山登りのトレーニングとしての効果が期待できます。

という訳で、ブログの内容を以前からの趣味である山登りに加えランニングに関するものに絞込み、タイトルも「自由自在」という訳の分からんものから、「走ったり登ったり」と単純明快なものに変更することにしました。

ここのところ、なんだかんだと忙しくしているので、以前のような長文のブログは書けないと思いますし、更新もそれほど頻繁にできるかは不明ですが、ボチボチと気楽に書いてみたいと思っとります。ハイ![ぴかぴか(新しい)]

さて、3月から開始したランニングですが、月間走行距離は、次の通り推移しています。
3月  103㎞
4月  201㎞
5月  235㎞
6月  364㎞
7月  333㎞
8月  366㎞
9月  174㎞    
10月  307㎞

暑い夏場からグッと走行距離が増えているのは、朝に目覚める時間が午前2時~3時と早くなった影響だと思われます(ちなみに夜は9時くらいには寝ています)。燃焼カロリーが高くなる朝食前に走ることが多いのですが、朝食までの時間が増えたのに比例して走行時間が増えた訳ですね。まぁ、夏はクソ暑い昼間に走ろうとしても、外に出る気力すら湧いてきませんが…。
逆に、9月に走行距離がガクンと減っているのは、1週間の夏休みの影響が大きいようです。いずれにしても、「なんか走りたいなぁ」と思った時に走り、体調の悪い時や気分の乗らない時には無理しないというスタイルですので、目標距離やタイムや走るコースすら決めないで、自分の体と対話しながら自由気ままに走ってます。

専用のシューズ1足あれば気楽に始められると考えたランニングですが、山バッチといい収集癖のある私はそうは行きません。見よ、この8ヶ月間で買い揃えたシューズ達を!!
シューズ.JPG

内訳は、アシックス 4足 、アディダス 3足 、ミズノ 2足 、ニューバランス 1足 、リーボック 1足 、ON 1足の合計12足です。同じメーカーのシューズでも全てモデルが違うので、当然に履き心地は微妙に違っています。
いつか自然に足が前に出て疲れを感じないといった魔法のようなシューズに出会うのではないかという甘い思いで、色んなシューズを買っているのですが、結局は、自分の体調の良し悪しが、その時に履いているシューズの印象となってしまっているような気がします。一応、勝負シューズはアシックスと決めており、大会にはアシックスしか履いて行きません。

3月から始めたランニングですが、そうするといろんな大会に出て自分の実力を試したくなってきます。これまでに出場した大会の記録は以下の通りです。

4月18日 五色桜マラソン 10㎞ 47分8秒
5月3日 こりゃ多摩ラン 10㎞ 47分4秒
10月3日 彩湖ベジタブルマラソン ハーフ 1時間34分12秒
10月25日 手賀沼エコマラソン ハーフ 1時間36分21秒

自分で言うのもなんですが、陸上経験なしの50歳超初心者オヤジにしては、まずまずのタイムです。もう30年以上も前の話になりますが、学生時代にバドミントン部でみっちり走り込んでいたおかげでしょうか。それとも6年前から始めた山登りによって足腰と心肺機能が鍛えられていたのでしょうか。(あるいは、持って生まれた才能だったりして?)

10㎞レースからハーフマラソン(21.1㎞)にステップアップした後に狙うのは当然ながらフルマラソンということになりますが、初マラソンとして出場するにピッタリの大会が見つかりました。それが11月15日に開催される「第1回さいたま国際マラソン」です。リオデジャネイロオリンピックの女子マラソン選考レースを兼ねています。
パンフレット.JPG

地元さいたまでの第1回目の記念大会は、まさに私のために創設されたマラソンのように感じました。しかし、このレースの厳しいところは、制限時間が4時間というところ[がく~(落胆した顔)]
途中6箇所の関門があり、4時間を切れそうにないタイムで走っているランナーは、容赦なくストップされてしまうのです。初マラソンで4時間切りというのは、なかなかにハードルが高い目標です。

でも、能天気な私はハーフマラソンでの実績タイムから考えて、フルマラソン4時間切りはそれほど困難ではないだろうと考えていました。しかし、そんな私に思いもよらぬ悲劇が襲いかかります。
11月3日に本番前の最後の長距離走として30kmを走っていた時、18㎞地点で突然、左ふくらはぎに痛みを感じたので、慌ててストップしました。その時は、あまり深刻に受け止めずに「脱水症状による痙攣だろう」と考えていたのですが、痛みが治まった11月7日に再び30km走を行ったところ、今度はたった11㎞地点で前回よりも遥かに強い痛みを同じ箇所に感じたのでした。間違いなく故障発生です[もうやだ~(悲しい顔)]
症状によっていろいろ調べたところ「筋膜炎」になっていることは間違いなさそうです。ランニング初心者が、まだ十分に体が出来上がっていないにも拘わらず、走りすぎた結果、この症状が発生するとのことです。
「好事魔多し」とはまさにこのことです。「完走くらいは余裕だろう!」と楽観していた私は、一転して「完走は無理だと思うけど、せっかくだから行ける所まで雰囲気だけでも楽しんでこよう!」と悲観の塊と化していました。

レースまでの1週間は、ひたすら左ふくらはぎを暖めマッサージすることによって血流を良くすることに専念し、一歩たりとも走りませんでした。他のランナー達は、最後の調整に余念がないのだろうなぁ…と思うと焦りますが、故障してしまった以上、諦めるほかありません。

11月15日、いよいよ本番当日の朝です。ふくらはぎに故障を抱える私は、テーピングを3重に巻き、ガチガチに固めた上から、圧着サポーターで保護します。古傷のある膝にも、おまじないのパワーテープを貼っています。
DSC01253.JPG

さいたま国際マラソンの良いところは、着替えと荷物置場にスーパーアリーナが使えることです。スーパーアリーナの中は暖房が効いており快適だったので、体力を出来るだけ温存したい私は、スタート(9:40)直前までスーパーアリーナの中で座って軽くストレッチをしながら過ごします。スタート地点がスーパーアリーナの出口の目の前というのも助かりました。

いよいよスタートですが、私は最後尾近くからゆっくりと走り出しました。スタート直後は人混みの中でスピードは出せませんが、ふくらはぎが温まるまで自重しなければならない私にとってはむしろ好都合です。今回のレースに向けて、事前に立てた作戦は次の3つです。
① 5㎞毎の給水は必ず取ること。その際に、スポーツドリンクを飲み、水は気合を入れるために頭から被る。
② 5km毎には塩熱サプリ、10㎞毎にはエネルギーゼリーを摂取すること。
③ 絶対に歩かないこと。走れないほどふくらはぎが痛むようなら、スッパリと棄権すること。

3km過ぎあたりから集団がバラけ始め、1kmあたりのラップペースを4分50秒台と徐々にスピードを上げて行きます[グッド(上向き矢印)]

14km過ぎで、ついに恐れていた事態が発生します[もうやだ~(悲しい顔)]
案の定というべきか、左足のふくらはぎが痛みだしたのです。今にもふくらはぎがつってしまいそうです。私はランニング時には、意識的にはつま先から着地するようにしています(実際には、足裏全体で着地しているようです)が、この時は、つま先を思いっきり上にしてふくらはぎを伸ばすように踵から着地するようにしました。右足と左足とで着地が明らかに違うので、ヒョコヒョコと不自然極まりない走りとなってしまいました。
更に、薬剤師の妻から「足がつりそうになったらコレを飲むんだよ~[揺れるハート]」と手渡された「芍薬甘草湯」という漢方薬を急いで飲みました。

かかと着地走法が功を奏したのか、はたまた芍薬甘草湯が効いたのか、そのうちに左ふくらはぎの痛みは引いてきました。ペースは正確に4分50秒台を刻み良い感じです。

マラソンは、30kmまでは集団に引っ張って貰う気持ちで走り、本当のレースはそこから始まると言われますが、まさに30km地点までは意外と楽に走ることができました。沿道からのたくさんの応援も力になりました。

30kmを超えたあたりから、予想もしていないことが発生しました。なんと、今度は右足のふくらはぎが痙攣しだしたのです。しか~し
安心してください!巻いてますよ!
故障したのは左足でしたが、念のために右足にもテーピングをしたことに、僅かな安心感を抱きつつ、今度は右足のかかと着地走法で頑張ります。

なんとか「かかと着地走法」でふくらはぎをだましながら走り続けていましたが、本当の地獄は38㎞過ぎから始まりました。ついに両足が痙攣しだしたのです。事ここにいたっては、かかと着地走法はもう使えません。必死に足を前に出すことだけに集中しますが、ここからの1km毎の遠いこと遠いこと[ふらふら]

40㎞地点で妻が大声で応援してくれたそうですが、音楽を聴きながら沿道から遠い道の中央付近を走っている私は全く気付きませんでした。ゴールであるスーパーアリーナはすぐに左手に見えているのですが、ぐるりと回りこむようにコースが設定されています。ランニングウォッチでペースを確認すると、1km平均4分55秒であることが分かりました。これなら、3時間30分は余程のことがない限り切れそうです。

そして、ついにゴール!![モータースポーツ]
エイドリア~ン!!

やりました~[パンチ] 初マラソンにして3時間30分切り[手(チョキ)]

レース前は、直前の故障により不安で仕方ありませんでしたが、走ってしまえばとても楽しい3時間半でした。なんとも言えない達成感でいっぱいでした[わーい(嬉しい顔)]

幸せな気持ちに包まれたままトイレに入った途端、限界まで無理をさせた両足が激しく反抗してきました。なんと同時に両足がつったのです。あまりの激痛にトイレの中で呻き声をあげる私[ふらふら]
どうにかしようも、足はピクリとも動いてくれません。30秒ほど固まった後、なんとか動くようになり、ほっと胸をなでおろします。

完走記念としてタオルとメダルをいただきました。
DSC01292.JPG
完走メダル.JPG

妻と一緒に家に戻り、ランニングウォッチで確認した結果は次の通りです。

タイム:3時間28分33秒
距離:42.39㎞
平均ペース:4分55秒/㎞
平均ピッチ:192歩/分
平均ストライド:105cm/歩
結果.JPG

次回のレースは、12月13日の奈良マラソンです。さいたま国際マラソンのダメージがまだ残っており、本格的な練習をまだ再開できていない私は、3週間後のフルマラソンをはたして無事に完走できるのか?!
奈良から自宅へ戻るバスと飛行機は、4時間以内で完走することを前提にして予約している以上、退路は断たれた!次回(1ヶ月後を予定)のブログは見逃せない。

乞うご期待!!
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Jetstream

お疲れ様でした。 素晴らしいタイムでの完走おめでとうございます。
ゴールした後の達成感は格別でしょうし、充実感に包まれたと察します。
また、久しぶりにブログ拝見。 詳細なレポ、道のりが良くわかります。
地道なトレーニング、スゴイ。 せめて姿勢だけでも見習わなくてはなりませんね。 ペースも、ピッチも、ストライドも驚異的です。
とにかく故障のないよう、 次の奈良マラソン頑張ってください。
by Jetstream (2015-11-23 23:00) 

makiwarikun

Jetstreamさん、ありがとうございます。
達成感はハンパないくらいあった反動で、なんだか燃え尽き感があるのですよね~。故障が怖いからという理由を隠れ蓑にして、練習をサボりたい自分がいます。朝も寒くなってきましたし、ランニングシャツと短パンで外に出る気力が湧いてきません。自然の摂理かもしれませんが、朝に目覚める時間も遅くなってきましたし…。とにかく、身体的にも気分的にも無理はしませんよ。
by makiwarikun (2015-11-24 18:25) 

山子路爺

凄いですねぇ〜
当方は1kmでもギブアップです。

by 山子路爺 (2015-11-24 21:24) 

テリー

すごい。
記録もすごいが、足のテーピングもすごい。
by テリー (2015-11-24 22:02) 

よしころん

おはようございます♪
初マラソンで3時間半内!?(*_*;
すごすぐる~~~
でもお痩せになりましたねぇ。
本当無理は禁物ですよぉ。
by よしころん (2015-11-25 08:29) 

makiwarikun

山子路爺さん、nice!&コメントありがとうございます。
人間の体の順応力は凄いですね~。私も最初はゆっくり3kmがやっとでした。その後、ちょっと練習をサボり気味なので、そろそろ活を入れてやらないと、体が「怠けていいんだぁ~」と思ってしまいそうです。
by makiwarikun (2015-11-25 18:32) 

makiwarikun

テリーさん、nice!&コメントありがとうございます。
テーピングは初めて巻きましたが、手放せなくなりそうです。
ただただ完走が目標だったので、タイムには自分でも驚いています。
by makiwarikun (2015-11-25 18:36) 

makiwarikun

よしころんさん、nice!&コメントありがとうございます。
記事には出来なかったのですが、めっちゃ痩せたおかげで、9月初旬に双六小屋→水晶岳→鷲羽岳→双六小屋のロングコースも日帰りできました(冷たい暴風雨に低体温症になりかけましたが…)。体力がついた分、山登りの選択肢も増えそうで今後が楽しみです。(体調を崩した際に休暇を使い果たしたので、本格的に山に登れるのは来シーズンになります。)決して無理はしませんよ~。
by makiwarikun (2015-11-25 18:49) 

Terry

凄まじい戦い、これはまさに戦争だ!と、感じてしまいますよ。
10kとハーフのタイムを見ると、距離が倍以上違うのに、まったく同じペースで走れたんですね。う~ん・・・・・オラもできるかな?
実はですね、来年はですね、可能であれば地元マラソン大会のハーフに挑戦しようかと・・・・・密かに考えてんですよ。
しっかし初マラソンが1時間半切りとは驚きです!
by Terry (2015-11-26 18:31) 

makiwarikun

Terryさん、ありがとうございます。どうしてゲスト扱いになるのかは分かりませんが、とりあえず私の方で重複した分は削除いたしました。
初マラソンなので気合をめっちゃ込めました。まさに戦争ですね。死んでも完走するという気持ちでしたよ。妻も応援に来ていたので、惨めな姿は見せられないと思いました。最初の2kmを除き、最後までほぼ一定してキロ4分50秒台で走りきりましたので、理想的なペース配分だったと思います。次回の奈良マラソンはもう少し景色を楽しみたいと思います。
by makiwarikun (2015-11-26 20:15) 

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