SSブログ

『岳 -ガク-』を観たのに酒に負けた週末 [雑記]

5月13日(金)、会社の帰りに映画『岳 -ガク-』を観てきた。山に登るようになって以来、登山を題材にした映画を映画館で観るのは『剱岳 点の記』、『アイガー北壁』に次いで3作目になる。

岳.jpg

この映画は、石塚真一氏による山岳救助を題材とした漫画『岳 みんなの山』が原作ということであるが、私自身はこの漫画を読んだことは無い。主演が小栗旬と長沢まさみという美男・美女コンビということもあり、映画としては正直ほとんど期待をしていなかったのであるが、北アルプスの雄大な映像が観れればそれで良し!と思っていた。

金曜日の夜というのに、映画館の中は20人いるかどうかといったところ、全くもってガラガラである。公開からまだ1週間なのに、こんなに観客が少なくて大丈夫なのかと心配になったが、『剱岳 点の記』や『アイガー北壁』では目立った中・後年の観客の姿が見えない。

これからこの映画を観ようと思っていらっしゃる方もいるかもしれないので、あまり詳しくは書かないが、以下に感想を少々。

1.映像は素晴らしかった。特に、冒頭の雪の北アルプスの映像には引き込まれた。やっぱり山に登るならば、雪山をやらないと、本当に素晴らしい景色に出会えないのかと改めて思った。(来シーズンこそは雪山やるぞ!)

2.山岳救助を題材にした映画なので、絶体絶命の遭難者を小栗旬が演じる主人公がスーパーマン的な働きで次々と助ける話かと思いきや、悲惨な最期を迎えるストーリーが多かった。実際その方がリアルなのかと思うが、血のシーンが苦手な人には少々キツイかも。

3.長沢まさみが演じる新人山岳救助隊員はちょっといただけない。「私は素人じゃない!」と言い放っている割には、ど素人以下の歩きっぷりに笑ってしまった。アイゼンを付けて雪の斜面を歩くのに、お嬢様のように内股で歩くのって…。アイゼン装着時はガニ股が基本でしょう。それに、なんでもないような登山道でいきなり滑落しているし…。まぁ男からすれば超カワイイから何でも許せちゃうんだけど(俺だけか?)、女性山ノボラーからは非難轟々ではないか?まぁ、あんなカワイイ救助隊員が一人で助けにきてくれるなら、遭難するのも悪くないなぁなんて思ったり…

4.一方の小栗旬くんの演技は、ピッケルによる滑落停止も鮮やかで、なかなか堂に入ってると思った。雪の斜面を猛スピードで駆け下りている場面では、本当にこの人は山の申し子ではないかと思ったほどである。救助された遭難者に向かって「また山においでよ!」とニッコリ笑って話しかける場面では、感動のあまり思わず泣いてしまった。原作を読んでる人にとっては、イメージとかけ離れているのとかあるかもしれないが、私は彼こそが適役だと感じた。

5.登場人物達がどんな山道具を使っているのかも興味深く観ていたのだが、マムート製品が多く使われていたのには少し違和感があった。私も今や多くの山道具を持っているのであるが、マムート製品だけは買ったことがない。理由ははっきりしている、高価だし安売りをあまりしないからである。果たして山岳救助隊がこんな高いものを使うものかどうか疑問に思った。まぁエンドロールでマムートが協賛社に名を連ねていたので当然といえば当然なのだが…。

と少し気になる点がない訳ではないが、総じて言えば結構楽しめた映画であった。山の素晴らしさを再認識させられ、自分もまたテントを担いで北アルプスに行きたいと思った。また、この週末は天気が良さそうなので、日曜には絶対に山に行こう!とこの時は心に固く誓ったのであるが…

★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★★

5月14日(土)、この日は朝からバドミントンの練習に行った。3時間余りみっちり練習してから、一旦自宅に戻り2時間昼寝した後に、2ヶ月ぶりにスポーツジムへ行くことにした。

この夏に、当ブログを訪問いただいている超健脚の「ウド鈴木さん」じゃなかった「エドはるみさん」でもなかった「おどさん」と南アルプスをご一緒いただくというありがたい話が持ち上がっているので、それまでに少しでも体力を戻しておく必要があると思ったからである。

ところが、40分ほどエアロバイクをしただけでもうヘロヘロになった。バドミントンの練習後ではあるが、それにしても酷い体力の落ち様である。せめて1時間はペダルを漕ぎ続けれる体力がないと話にならない。今後は真面目にジムに通うことにしたいと思う。

そして夜は、朝に練習をしたバドミントン倶楽部での飲み会があった。最近になって当倶楽部に入会した新メンバーの歓迎会という名目であった。翌日(15日)は、丹沢(西丹沢自然教室BS→大倉BS)へトレーニング登山に向かう予定であったので、今回は絶対に一次会でおとなしく帰るつもりであった。前回の飲み会(1月23日)では、翌日に大菩薩峠に行く予定にしていたのだが、ベロンベロンに酔っ払ってしまいあえなく撃沈、ひどく後悔した苦い思い出がある。(その時の記事はこちら

しかし、この後の展開はご想像の通りである。前回同様、この日も飲み放題というシステムが良くなかった。どうせ値段が同じなら飲まなきゃ損!という小市民的発想はこの日も発動され、ガンガンとひたすら飲みまくった。そして、開始から3時間後に一次会はお開きとなったのだが、ベロンベロン状態の暴走機関車はもはや誰にも止められない。これまた前回同様、カラオケ[カラオケ]に突入である。

そしてこの後の展開も例によって例の如し。サラリーマン生活26年で培った芸の限りを新メンバーに披露してやろう意気込むmakiwarikunは、疲れた体を感じさせることなく、力の限り歌い・踊りまくる。

そして、気付いた時には、既に午前1時である。電車はもう動いていないので、自宅まで2時間弱の道程を歩いて帰ることにした。それにしても酔っ払った状態での夜道歩きの辛いことよ。

そして今日(15日)、夕方からブログを書いているのであるが、昨日の非常にハードな1日による体力の消耗は予想以上に激しかったようで、今日は午後まで眠っていた。そして、また昨日の出来事を悔やむのであるが、きっと今後もまたmakiwarikunは同じことを繰り返すのであろう。宴会にはmakiwarikunが居ないと始まらないと言ってくださる方が一人でも居る限り…。


5月14日現在の体重 74.3㎏(目標達成まであと9.3㎏減)
前回(3月9日)計測時よりなんと1.1㎏の増加である。まさに典型的なリバウンドであるが、2ヶ月間ものひきこもり生活を想えば、仕方のないところである。この間、ブログの更新もしていなかったので、ある意味「ブログでスリム大作戦」理論の正しさを身をもって証明したとも言えるわけで…。理論が正しければ、再びブログで体重を公表することにより体重は減少に向かう筈である。


nice!(7)  コメント(13)  トラックバック(0) 

nice! 7

コメント 13

おど

 岳の漫画は興味あるのですが、いろんな意味で怖くて読めませんねぇ。 点の記では感動しましたが、作風が違いすぎですね。
 6月下旬までは、まだ1ヶ月以上ありますが、10Kg近く下げますか・・・。 あまり無理をして、怪我とかしないように気をつけてくださいよ。(人の事は言えませんが 笑)
by おど (2011-05-15 22:18) 

Jetstream777

岳、見に行きたいと思っていますが・・
まだ見てないので、その部分は飛ばしました。 悪しからず。 (笑)
昨日土曜日、残雪パラノイアを絶つため三ッ峠山へ行きましたが、ショートコースの林道?ばかりでガックリ。 来週の行先思案してます。
トレーニングはやはり必要とと痛感してます。 特に下半身。
マッキーさんは、男体山と勝負できるほど下半身抜群に強いと思います。(笑)
by Jetstream777 (2011-05-16 00:16) 

Terry

「岳」は山小屋に置いてあったマンガを数冊読みましたよ。遭難者を見つけた時に「良く頑張ったね」と声を掛けるシーンが、たまらなく良くってねえ、涙・涙・涙してしまいました。原作のマンガを買ってみようかと思案中なんですよ。映画を見に来るのは若者ばかりだと思ってるので、ちょいと観に行くのを躊躇してるんですよ。
マムート高いですよねえ。実はジャケットと厚手のフリース持ってんだけど、もったいなくて山では着ずにタウンで着てます←大バカもの!
南アルプスまでにきっちり鍛えておいてくださいよ。おどさんと一緒じゃ、相当ハードでしょうから。
by Terry (2011-05-16 11:40) 

tochimochi

岳、CMは良く見るので気にはなっていました。
でも観客がそんなに少ないのですか、やはり山人口は減っているのでしょうか。というよりも映画人口が減っているのでしょうね。
飲み会での流れは以前のブログから想像できます。一日目いっぱい動き回ったのですから、翌日は休養日としても納得はできるのではないでしょうか。
by tochimochi (2011-05-16 12:36) 

makiwarikun

>おどさん
岳は、映画でもこれでもかというくらい遭難シーン連発でしたので、山に登るのが怖くなるかもしれませんね。反面、人の振り観て我が振り直せというプラス面もあるような気もします。
自分の意思の弱さには呆れますが、少しは減量しないと黒戸尾根はとても登れないと思います。10㎏は無理としてせめて半分は…。トレーニング登山で怪我しないように気をつけます。
by makiwarikun (2011-05-16 21:25) 

makiwarikun

>Jetstream777さん
映画館の中はアベックばかりでしたよ。間違いなく私が最年長鑑賞者でした。
三ツ峠山は見晴らしの良い山ですよね。意思の弱い私と違って、毎週山に向かわれていらしゃるJetさんは凄いです。
確かに真ん中の足は男体山と勝負できるのですが、両サイドの足の方は随分弱ってますよ。なんとかトレーニングで復活させたいと思います。
by makiwarikun (2011-05-16 21:34) 

makiwarikun

>Terryさん
岳の主人公(島崎三歩)がカッコイイですねぇ。私も原作を買おうかどうしようか迷ってます。映画館は若いアベックばかりでした。私のように雄大な景色だけを観るために年配の方も多いのではないかと思ったのですが…。まぁ空いてて良かったです。
黒戸尾根がおどさん塾の入塾試験なので、それまでに少しは体力を戻しておきます。
by makiwarikun (2011-05-16 21:46) 

makiwarikun

>tochimochiさん
点の記やアイガー北壁では観客の大半が中高年でしたので、その方々がこの映画には来ないということだろうと理解しました。山岳救助という題材がキツイのか?小栗・長沢コンビが敬遠されるのか?映画人口が減っていることも原因かとは思いますが…。
飲み会での流れが想像できなかったのは本人だけだった訳ですね。山に行く準備は万端だったのですがねぇ。
by makiwarikun (2011-05-16 22:03) 

Jetstream777

脚力だけでなく、一杯も強いですね。
Terryさんに提案しましたが、お互い時間がとれたとき、出来れば下界を離れて一杯やりましょう。 まだ先になりますが、どこかの山荘か天益で。 (笑) ほかの方も歓迎です。
by Jetstream777 (2011-05-17 21:58) 

ひろたん

すくない劇場でみてきました
まだまだ登山ブームといえども
少ないのですよね
趣味の世界に浸ってきました
なんといっても雪山の綺麗なこと
それだけでも救われますよね
感激です
by ひろたん (2011-05-17 22:02) 

makiwarikun

>Jetstream777さん
お酒は弱いですよ。だから、少し飲むとすぐベロンベロンになってしまいます。天益でご一緒した時はそれが分かっているから、少しセーブしてました。酔ったら自分でも何をやらかすか不安ですし、奥多摩から遠路を帰るのも辛いですしねぇ。帰ることを考えなくて良い山小屋で一杯やるっていうのも心惹かれますねぇ。その時はベロンベロンの私に引かないで下さいよ。


by makiwarikun (2011-05-18 18:21) 

makiwarikun

>ひろたんさん
ひろたんさんも観られましたか。最初のシーンの雪山が凄く綺麗でした。あの景色を観るだけでも映画館に足を運ぶ価値があると思います。やっぱりあれは大きなスクリーンで観たい景色ですね。
by makiwarikun (2011-05-18 18:28) 

よしころん

ヤダ~! 全く同じ映画観てます!!
好みが同じってことなのかしら。。。 (凹むほどではありませんが 笑)
まさみちゃん、可愛いですよねぇ。
あんな女の子が助けにきてくれれば、男性諸君はそれだけで元気になりそうです。(たとえ怒鳴られても)
でも白のマムートウェアで岩登りはしないべ! 
とひがんだおばさんはちょっと思いました。。。^^;
by よしころん (2011-05-20 18:53) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。