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127時間の安静の後に映画『127時間』を観た [雑記]

カラオケではいつも調子はずれのmakiwarikunが、季節はずれの風邪にやられてしまった。

先週の木曜日(23日)から「なんだか喉が痛いなぁ?」と感じていたのであるが、金曜日になって発熱によりダウンしてしまったのだ。[バッド(下向き矢印)]

ガッシリ体型(ぽっちゃり体型かも?)のmakiwarikunは、一見とても丈夫そうに見えるのであるが、実は疲れにより抵抗力が落ちた時には、よく風邪を引いてしまう。

”疲れ”といえば身に覚えがあるぞ![ひらめき]

そう、先週末(19日)に敢行した筑波山(女体山)3往復である。「まだまだ若い者には負けられねぇ~!!」と年甲斐もなく女体に3回も乗ってしまったのだ[黒ハート][黒ハート](言い方がメッチャ紛らわしいぞ!)

「だってぇ~、このところすっかりご無沙汰だったので、ついつい女体に乗れることが嬉しかったのだもん…」(だからぁ~、”山”を付けなさいって!!)

風邪に伴う症状としては、あちこちの関節がいつも痛くなるのであるが、当然ながら風邪が快方に向かえば痛みも引くことになる。今回も例によって体の節々が痛んでいたのだが、不思議な事に風邪の他の症状が軽くなってきているにも拘わらず、右足首の関節だけは一向に痛みが引かない。それどころか、段々と痛みが増して遂に歩行困難となってしまったので「これはおかしい?ひょっとしてアイツがやってきたのか?」と思い、右足首を見たところ、予想通りテカテカと赤く腫れていたので、ようやく痛風発作に襲われていることを認識した。

前回の痛風発作は2月に発症したのであるが、その時は足首の捻挫の痛みに隠れてこっそり忍び寄って来たし(その時の記事はこちら)、今回は風邪による関節痛を隠れ蓑にするという狡猾さである。このように、他の怪我や病気による痛みに紛れてこっそりと近寄ってくる痛風のことを、我々痛風専門家は”クリーピング(忍び寄る)痛風”と呼んでいる。

以上のように、風邪と痛風によって金曜日から5日間と7時間(127時間)じっと安静にしていたのであるが、ようやく歩けるようになったので、気分転換に山雑誌『PEAKS』で山映画として紹介されていた『127時間』を観に行くことにした。この映画の宣伝コピーは、『生きて帰りたい。断崖に挟まれた一人の青年の、究極の<決断>。彼の勇気が世界に感動を与えた、奇跡の実話!』となっている。この映画のあらすじは、タイトルとこの宣伝コピーで大方想像がつくのであるが、以下に感想を少々。

1.これって山映画なの?
主人公が登山家ということで、確かにスリング、カラビナ、ザイルなどの山岳ギアを鮮やかに使いこなすのであるが、いかんせん舞台が『ブルー・ジョン・キャニオン』という渓谷なのである。山が隆起によって周りより高くなっている場所に対して、渓谷は雨で侵食され逆に周りより低くなっている場所なので、むしろこれは”谷映画”に分類すべきではないかと思った。渓谷の景色が素晴らしいのは間違いないが、それでも私が期待するような山岳風景ではないのだ。そもそも映画のほとんどの時間は、主人公が岩に挟まれて身動き出来ないシーンである。

2.単独行の時は必ず誰かに行き先を告げよう!
主人公はやたらにハイテンションで、「ひとり旅は最高!」って叫んでいるが、確かに単独行の自由さと気楽さは捨てがたいものがある。しかし、主人公が身動き取れなくなって大いに悔やむのが、誰にも行き先を告げていなかったことである。私も誰にも行き先を伝えないで山に向かう事が時々あるが、これからは登る山と登山口くらいは必ずmakiwarikun山の会の会員など誰かに伝えるようにしようと思った。災難は、何時、誰に訪れるかは分からないのだから…

3.死ぬ間際で笑いを取るぞ!
主人公が自分の死を覚悟した時、持参したビデオカメラに向ってコミカルな一人芝居をするシーンがあるが、これを観た時、私は「やられた!先を越された!」と思った。あまりに不謹慎なので今まで秘密にしていたのであるが、私には、山で遭難して死を覚悟した時のために暖めている渾身のギャグがある。遭難死した超有名な登山家が死を覚悟した際に残したメモをパロディにしたものであるが、過去に遭難死した登山家が死ぬ間際にギャグを飛ばす事などある筈がないと思い込んでいたのだ。どうせ死ぬなら、死の直前にギャグを飛ばした”伝説の山ノボラー”として自分の名前を後世に残したいと思ったのだが…

127時間.jpg

痛風持ちの山ノボラーが最も恐れていることは、山に入っている途中で痛風発作に襲われることであり(実は急な便意の方が私は怖いのだが…)、もしそうなったら悲惨だなぁ…と思っていたのであるが、この映画を観た後では、岩に挟まれて身動きが出来ない事に比べれば鼻くそみたいなもんだと思えてきた。痛みがMAXとなる前になんとか最寄の山小屋に辿り着き、2~3日そこで停滞すれば良いだけなのでどうってことはない。

そして今日(6/29)、咳がまだ止まらないし、足首もまだ痛みが残っている。明日には1週間ぶりにせめてウォーキングくらいはできるようになっていれば良いのだが…。
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おど

風邪は治ったみたいですが、それに変わって痛風ですか。 自分は痛風になった事がないのでその痛みは分かりませんが、やはり我慢出来ないものなのでしょうね。 山の上や小屋でそんな状態になったら、遭難ですね・・・。
 今週はゆっくりと養生してください。(無理すると治るものもね)
by おど (2011-06-29 22:13) 

tochimochi

女体山の疲れと、このところの猛暑で体調を崩したのかもしれませんね。
痛風は私の周りにも経験者が居ます。アルコール、特にビールはは厳禁のようですね。
黒戸尾根が待ってます。カラオケを控えて養生してください。
by tochimochi (2011-06-29 23:26) 

Jetstream777

気をつけてくださいね。 私も痛風がたまーに出ますが、今年は大丈夫のようです。 ところが、私も火打以降はじっとしています。 火打の下りほとんど記述がないでしょ? 最後の急坂で脚を挫いたのです。でも何とかゆっくりと無事下山。 この日は、ほとんど自分のイメージ通り歩きができたのですが、最後本当につまづきました。 自分のブログに書くと、知っている方も心配するし、軽い程度で、わずらわしくなるので書きませんでした。 (笑) 登山もスポーツで捻挫はありえますが、問題は自分で下りられる程度を超えたら大変ですね。 下山は気をつけていますが、改めて用心ですね。 もうほぼOKですが、今週も天気がNGですね。 たまにはおどさんのように宣言していこうかな。 (笑) 痛風は、水と薬です。 馬の如く水を飲んでください。
by Jetstream777 (2011-06-29 23:51) 

Terry

オラに内緒で昼間から女体に3回も乗ってるから、バチが当たったね。

尿道結石、これはオラの持病でありまして、これが山の中で発病したらと思うと・・・・・・おかげで人生始めてヘリに乗れるんでしょうねえ、高い金払ってねえ。

by Terry (2011-06-30 04:51) 

山子路爺

3回も登って、熱でダウンして、通風の痛みが……
とても忙しかったですねぇ~~。
文を読むと解決の方向に向かっているようで……。
自重しないと黒戸が逃げちゃいますよ。
by 山子路爺 (2011-06-30 10:49) 

makiwarikun

>おどさん
風邪もすっきりしないのですよ。夏風邪は長引くと言うのは本当ですね。
痛風の痛さは人それぞれですが、私の場合は足の親指の付け根が痛む時にはなんとかなりますが、足首が痛む時にはほとんど歩けなくなります。
今日(6/30)、一週間ぶりに軽くウォーキングしてみたのですが、少し歩いただけで非常に辛かったです。今週末は静養することにします。

by makiwarikun (2011-06-30 19:40) 

makiwarikun

>tochimochiさん
おっしゃる通り、先週の後半から急に暑くなったので、疲れた体が適応できなかったのでしょう。
私はほとんどお酒は飲まないのですがねぇ。平日のウォーキングに週末の山登りと、これだけ健康的な生活をしている人間も珍しいと思うのですがねぇ…
by makiwarikun (2011-06-30 19:45) 

makiwarikun

>Jetstream777さん
Jetさんはスマートなので痛風とは無縁そうなんですけどねぇ。
そうだったのですか、捻挫されていたのですね。私も下りは苦手なので気を付けないといけないですね。今週末は体調的に出掛けるのは無理そうなので、逆に天気が悪い方が諦めが付いて個人的にはいいです。良い天気なら悔しいでしょうから…
by makiwarikun (2011-06-30 19:58) 

makiwarikun

>Terryさん
昼からじゃなくて、朝っぱらからですね。朝はビンビンに元気なんですぅ~。
尿管結石はいけません。私も2回経験ありますが、あの痛みは我慢の限界を超えていますからねぇ。もし山登りの途中で襲われたらお手上げです。
by makiwarikun (2011-06-30 20:03) 

makiwarikun

>山子路爺さん
せっかく戻りつつあった体力・スタミナが一気に逃げてしまったような気分です。早くトレーニング再開したいのですが、しばらく静養です。黒戸尾根は根性だけでなんとかするしかないでしょう!
by makiwarikun (2011-06-30 20:08) 

ひろたん

これは見たい映画ですね
山の岩ではなかったのですね
すこし感じが違うように思いました
けど
心理状態は同じですか??
学ぶことが多いですかね^^

けど静養ですね
根性で黒戸尾根ですか?
無理はしませんようにお願い致します

by ひろたん (2011-07-03 12:14) 

よしころん

女体3往復といわず、精根尽きるまで登りまくれ~~!(冗談です)

時々痛風の症状が出られるようですね。
野菜は沢山食べられてますか。お水も沢山飲まれてください。
もちろん泡の出る黄金色のものはダメです。
(女体大好きmakiwarikun さんは肉食のような気がしますので)
無理せず養生なさってくださいませ。



by よしころん (2011-07-03 17:05) 

makiwarikun

>ひろたんさん
学ぶ事が多い映画でした。反面教師的な事が多いのですが、最も見習うべき事は最後まであきらめないという事ですね。
根性だけでは黒戸尾根は無理ですかねぇ?まぁ、根性なしなので、きつくなったら撤退するでしょう。
by makiwarikun (2011-07-03 19:46) 

makiwarikun

>よしころんさん
先日、人間ドックに行ったのですが、これほど健康的な生活をしているのに、尿酸値が非常に高い(2桁です。7以上あると高尿酸血症で痛風発作が出やすくなります。)ので、お医者さんも不思議がっていました。おっしゃる通り、食事療法が必要なのですが、育ち盛りの男児に合わせた食事は肉類が中心になっていますね。私は野菜中心にしてほしいのですが、特別メニューを作って貰えるほど妻から大事にされていませんからねぇ…
by makiwarikun (2011-07-03 19:56) 

OJJ

喜んで~風邪は生きてる証拠ですがいな・・
127時間も映画を見続ける・・・って訳ではなさそうですね。痛風の痛さは友人から聞いていますが、痛風で死んだ奴は居ない・とも。
その昔、↑ひろたんさんの六甲全山縦走記事に触発されてソネブロに入りましたが御本人が岩登りに転向されて(当方は相も変わらず平地をチンタラと歩くだけの一次元世界)置いてけぼりです。
女体山魅力は感じますが・・何の話や~ゴメン!
by OJJ (2011-07-09 09:46) 

makiwarikun

<OJJさん
痛風は怖いですよ。腎臓との合併症(痛風腎)で亡くなる方は多いと聞きます。私もそうなのですが、少し痛いのを2日ほど我慢するとなんともなくなるので、ついつい尿酸値を抑える薬を飲み忘れがちになります。痛風になり始めた頃から、もう少し真面目に治療していたら良かったと後悔しています。
ひろたんさんは六甲全山縦走をやられたのですか?私は、芦屋川~宝塚まで六甲最高地点を経由して歩いたことがありますが、いつか全山縦走もやってみたいですね。
by makiwarikun (2011-07-09 18:00) 

ひろたん

127映画をみてきました
なんと岩の技術がなんとも素晴らしくて
感激するやら・・そう生きるとはを考えてしまいました

OJJ様のコメントに・・ひろたん
そうです、その昔です
今は岩に登り・・標高の高い山を目指しています
けど六甲縦走ができるOJJ様は
尊敬ですよ
こんな所ですみません

痛風は痛いでしょうね
薬を忘れなくお願いしますね
これからでも遅くありませんね



by ひろたん (2011-07-09 22:14) 

makiwarikun

<ひろたんさん
やっぱり見る人が見れば、岩登りの技術は凄いのですね。私のような素人には、軽薄そうなあんちゃんにしか見えないのですけど…。
生きるという事については考えさせられました。きっと私ならすぐに諦めてしまうような状況です。
痛風の薬は真面目に飲まなければいけませんね。病院にも毎月行くようにします。
by makiwarikun (2011-07-10 04:02) 

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